第45話

地球、日本。

「好きです。付き合って下さい。」

「うるせー!ブス!」

「信長、あの子だ!伊勢に参りにきた子。」 

「そっか。それにしてもひでぇな。あの男。んっ?爽やか少年が来るぞ!」

「えっ?」

「いるんだよな~。勘違い男。」

「何だよ!お前!ケンカ売ってんのか!」

爽やか少年は、殺すぞとばかりに睨みつける。

「ちっ。」

と言って、ひでぇ男はその場を去った。

「君、もっと人、見る目持った方がいいよ。」

告白した女の子はぼうぜんとしている。

「ダメじゃないのよ!名前聞かなくちゃ!」

「おい!歳子!」

 歳子は女の子に乗りうつった。

「名前は?」

「宇久(うく)。」

「良かったら、友達になって下さい。」

「いいよ。」

歳子は、女の子から去った。

「私ったら、急に名前は?なんて、失礼なことを言ってごめんなさい。」

「何で?別に当たり前のことじゃん。」

「私、人見知りで、さっきの告白だって、神様にお願いして...。」

「君、名前は?」

「花梨(かりん)。」

「その神様に感謝しよう。」

「えっ?」

「友達が増えたんだから。」

花梨は、ほほが赤くなった。


「よっしゃー!」

と歳子。

「このおっせかい。」

と信長。

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