第5話

「石田さん、眠剤の時間だよ。」

「はーい。」

「ところで、石田さん、倉藤さんのこと惚れてるの?」

「惚れてるわけないじゃん!平井君!看護師に惚れたってどうしようもないでしょ!」

「王子様って呼んでるから。」

「あだ名だよ!あだ名!」

「あだ名、、、。」

安心したのと、グサッときている俺がいる。石田さんはちゃんと一線をおいている。俺に対してもそうなのか、、、。


深夜1時。

見回りの時間だ。石田さん、良く眠れてるかな。石田さんは明日の朝、退院。また、短かったな。


平井秀知は、見回りに行った。


石田さんの病室だ。

あどけない顔して良く寝てる。

今すぐ、出来るものならば、抱いたい。石田さんを俺のとりこにしたい。

俺の自分勝手の想いだ。ダメだ。せめて、、、。


平井秀知は咲のおでこにそっと優しくキスをする。


身勝手な俺を許してくれ。

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