第5話 ちゃんと長編の構成と出すタイミングを考えてる?

 今回私の得意分野である構成に関する話。

 昔、競馬と小説は似ている理論を書いた事がある。↓


【創作論】ウマ娘に飽きてダビスタをやったら小説活動と関わりがあったので誰かに話したいスイッチが入った

https://kakuyomu.jp/works/16817139555283687309


 その中で競馬にある脚質というそれぞれの馬にあう作戦があると言われている。

【逃げ】【先行】【差し】【追い込み】の4つ。

 この脚質が小説を書く人によって同じ傾向があると考えている。

 詳しくはこちら↓

https://kakuyomu.jp/works/16817139555283687309/episodes/16817139555708278608


 ここで簡単に表すと物語の基本構成は「起承転結」と言われていますが(知らない人は調べてね)、

 「起」が得意→「逃げ型」

 「承」が得意→「先行型」

 「転」が得意→「差し型」

 「結」が得意→「追込型」


 凄い大雑把にいうとこの4つに小説書きの人達は分かれてると私は思っています。

 いろいろ調整が必要な言い回しですが一例みたいなものなので私がそういう偏見を持った目で見ていると思ってくれれば幸いです。

 ケースバイケースがあるはずなので細かく聞きたい方はコメントにお願いします。

 異論は認める!

 答えられる限り答えて間違いは修正します。


 ここから、皮肉に聞こえる真面目な話で、WEB小説環境……いや、漫画映像も踏まえたエンタメ界隈は最後まで読んだり観たりできる読者や視聴者という存在が圧倒的に少なく、特に無料コンテンツでそれが露骨に出てきます。

 供給量が多いとか、需要の生活が多忙だとか、理由はいろいろありますが、どの時代にも関係のない人間として仕方がない1つの例として


 「大人になるとゲームが出来なくる」


 という話を聞くと思いますが、脳の萎縮が始まり集中力が続かなくなっていくので途中離脱を行ってしまうという人間として抗えない老化現象があるのです。

 以前ラノベを買う年代別調査でも購入層は40代が多いという結果になり、炎上しそうですが、今や小説というコンテンツは集中力の低下も考えられる世代層がやはり集まりやすいのかもしれません。

 若い層でも全員集中力があるかと言われると、そういうわけでもなさそうですし。

 むしろ、上記の話に該当しない最後まで読んでくれる読者視聴者って言うのはかなり貴重で集中力が並より高いというレアな人達だと思った方が良いです。

 脳の萎縮にも負けない本を読む、集中して取り組むことができる能力に特化した作りが出来ているのかもしれない。

 読了は凄い!

 そして、学生さんも読書出来る人偉い!

 私は山田悠介シリーズばっかり読んでたよ!


 一概に集中力が高い人が良いかと言われればビジネスで考えればそうではないですし、広く浅くの多くの情報にお金を使ってくれる人のが多い方がお金を稼ぐ側としてはありがたいし、そういった人が多いからこそ今の小説産業でなんとか保っている状態になるんだと思います。

 本屋だって昔から1巻1番売れるという構図があるので、いろいろな1巻を大量に生成し続けるアンバランスな形になるのは必然。


 それは置いといて。

 なので、途中離脱率が多いであろう無料コンテンツにおいて「逃げ型」と「先行型」の最初にアイディアとキャラクターの紹介に全てを詰め込んで彗星すいせいのように投げ込んで風呂敷を広げていく作品構成が得意な作者が点数を稼ぎやすいのは必然であり、作品の上手い下手の競い合いではなくなってしまうのです。

 要はを「タイトル」と「あらすじ」と「キャッチコピー」と「1ページ目」に全部詰め込み瞬間最大風速を作れる作者が強い。

 ……って事になる訳です。

 そうなるとシナリオにおける構成の、

・伏線

・ミスリード

・超展開

・どんでん返し

 など、作品の後半に使う要素や風呂敷を畳んでいく技術が得意な「差し型」「追込型」の人達は読者選考会において2ページ目で話したカレンダーの日程的に想像出来るように不利な環境なわけです。


 逃げ先行、差し追込、それぞれ違う課題が出てくると思いますが、差し追込型の改善案が2つあるのでそれを基準に話したい。

 それを踏まえて逃げ先行の立ち位置もわかってくると思います。


 まず差し追込型の改善案の1つとして、タイトルもシナリオギミックに食い込む事が多いので長文タイトルをつけるのが難しい場合がある。

 差し追込型が一番面白い部分と作品のネタバレが共通である可能性がある為、タイトル決めの幅が異常に狭くなる傾向が強いです。

 その場合、良く言われる「キャッチコピー」 と「あらすじ」に逃げ先行型の得意なアイディアとキャラクターのワードを入れるようにするなど、良く創作論で言われる手法を徹底する。


 また先行型もインパクト勝負ではあるものの伏線など構成を考えるシナリオがあるので、タイトルに「キャラクター名」「世界観名」「事件名」などを入れる手法が取りやすいと思うので、一番タイトル名の融通が聞くと思います。


 逆に逃げ型はスタートダッシュを決める以上、集客を見込める「長文タイトル」が大前提になると思うので作中に出てくるパワーワードの抽出と、伏線とか無い作品が多いので作者も読者もモチベーションが保ち辛く読まれないと精神ダメージがダイレクトにくるので、完結でも未完結でも10万文字まで早々に書いてしまう執筆速度が重要になると思います。

 

 結局どの物語でも、「タイトル」「キャッチコピー」「あらすじ」は読まれる上で大前提になると思います。




 そして!

 ここでようやく本題のもう一つの手段で投稿タイミングの話をします!


 以前コメントでもらったのですが、「29日の前に先行公開しようと思っている」と伺い、その作戦はどうなのかということなのですが、私の中では……


 投稿作品が先行差し追込なら、 だと思ってます。

 特に差し追込型の人はアリよりのアリ。最終話まで投稿するのはナシ。

 先行型は29日の数日前とかに直前辺りに数話出すとかならアリだけど内容によっては当日の方が良い場合もある。

 逃げ型は……うーん……インパクト勝負だから当日の方が良い気もするけどぐらい。


 この先行公開作戦においてのメリットデメリットが確実にあって。

●メリット

・カクヨムコン開始直後の混戦を回避。

・読者への事前認知を得られる。

・カクヨムコン開始時に★の評価をお願いする事で開始から評価増が見込める。

・ジャンル変更や修正が可能。


 メリットは結構あります。

 逆にデメリットの数が少ないのですが、ダメージは結構深刻で、


●デメリット

・開始前に入れられた★やレビューはカクヨムコンの結果には反映されず無効点にされる。

・フォロワーへ新作投稿を行った通知がカクヨムコン開始時にこなくなる。

・メリットが上手く作用しない場合はデメリットのみが確定で残る。


 読者を集められるインフルエンサー的作者であれば、カバー出来るとは思いますが、認知度の低い作者にとっての数少ない★が反映されないのもデカイし、作品露出の数が少なくなるのも痛い。


 主に話が面白くなる辺りで11月29日の読者がやる気のある時に合わせて展開していきたい。

 

 10万から11万文字で完結する作品で、1話辺り2000文字から2500文字を1エピソードとして連載させた場合。

 おおよそ全40〜50話で完結になる。

 先行公開で11月18日(月)ぐらいから1話ずつ開示していく。

 11月29日時点で11話約2万5千文字ぐらいフライングスタートするして残り30話以上の話12月中、1月少し超える所で完結が理想論だと思います。

 ここまで猶予があれば、12月1月で起こるトラブル(インフルとかインフルとかインフルとか)が来ても対応出来るのでなかろか。


 差し追込型の作品の場合、フライングで★やレビューが付いたとしても客観的な評価として見られるので、むしろ作品の事前情報の価値が上がるので、こういう形式の事象で見られるジワ売れ状態に出来る可能性は出て来ます。


 つまりまとめると、自作品の面白くなる部分を把握するのが大事で、そこへどうやって引っ張っていくかが中身の戦いだと思います。

 ここまでやっても読まれるかどうかは運しか無いので評価が低くても気にするな!


 ああ……話過ぎた。

 まだ話す事あるのに……

 長いし読みづらいと思うのでいったん区切って長編部門を分割します。

 百合もいじってないし……

 ああああああ百合は許さなああああい!

 後編へ続く。

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