第16話

―――…



「え、もうなになになになになになになに?あの可愛さ、何あの??犯罪じゃないの??寧々ちゃん、何であんなに可愛いわけ??え、まじ訳分かんないんだけど??寧々ちゃんって天使だった?え、女神だった?ああ!!そうか、女神だった!そうだった!!大体、あんな可愛い生物が人間な訳がない!そうだそうだ!俺のために天界から薄汚い人間界に降りてきた女神だったんだよな、そうだそうに違いない!あんな踊っても可愛い、走っても可愛い、歌っても可愛い、喋っても可愛い……いや!!存在してるだけで可愛い寧々ちゃんは女神だ!!そうだ!!俺が!!俺が保証する!!!」



「……お前、酔っても通常運転だな」



―――…いや、むしろ重症化してるわ。うん、滅茶苦茶。




千草桐鵺、26歳。

彼は酔っても、寧々ちゃん語りをやめません。



被害に遭う池崎静雄は今日も1人、誰にも理解されない苦労を抱えたまま溜息を吐いたのだった。





「奥様は酔うと甘えたです」


酔うとくっつき虫になる奥様に旦那様はメロメロです

旦那様の奥様への愛情、暴走注意

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