「ゲッ。また来たよ、あいつら」

「キャーー！紅蓮の皆様よー」

「道を開けなさい！」

「キャーー大和様ー♡はぁ、カッコいい」

「キャーー翼様ー♡可愛い！」

「キャーー颯様ー♡はぁ、ミステリアスだわ」

「キャーー新汰様♡ 私を守ってぇー！」

「キャーー健様ー♡ こっち向いてー！」

「うわ、こっち向かってくるよ」

「なんで、あんな女が！」

「葵、こちらに転校して来る気はないか？」

「ないです」

「俺達紅蓮の姫になれ」

「毎回言いますがなりません」

「そうか。また来る」

「来なくて良いです」

「姫になるまで諦めねぇからな。じゃあな」

そう言って去っていった。

「はぁ。面倒な」

「紅蓮の姫になるのが嫌なら、黒豹入っちゃえば？」

親友が軽く言う。

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