第二章 死神

龍牙side

ビルに着くと、蓮から今日の予定が無い事を聞いて蓮にあの子の事を調べとけと言いつけてビルの最上階にある自室に向かう。

スーツのまま寝につく。


朝10時頃目が覚めると、ラフな格好に着替えてソファでコーヒーを飲む。

ノックをして蓮が入ってくる。

あの子の報告書を持って。


「蓮、コーヒー」

「はいよ」


あの子の名前は辻葵と言うらしい。

そこには心苦しい情報が載っていた。

8歳で両親を失い母型の伯父夫婦に引き取られ養子縁組し正式に親子となった。

そして11歳にして暴漢に遭い、それが原因かいじめがありそれから不登校になったとある。

児相に行く様になってから今も通っている精神病院の女医に出会い高校には通う様になったとあり、その高校に通う前には伯父であり父親である人が行方不明になったみたいだ。

そして今、通っている学校は伯父が作った学校みたいで今の理事長とも知り合いらしい。

そしてその秘書が義理の母親である。

今も昔も秘書をしているみたいだ。

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