十字架の様な傷痕

ああ

苦しいほどあなたがよぎる

もう二度とない残り香

雨音が聞こえる


知らなきゃ良かった

掠れた叫び声は空を舞って

冷たい雨を降らすの

洗い流しても

滲むその温もりが

あなたを感じさせる

嘘つきね


知らなきゃ良かった

時間が容赦なく突きつける

大丈夫だって言い聞かせて

千切れた約束は

いつも雨を降らすの

孤独で震えてる

涙が溢れて

止まらないの♫」


背中にある十字架の様な傷痕を触る。

家族の顔を思い出す。

しっかりしなきゃね。

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