ご飯
どうしたら死ねるのだろう。
私はいつ死ぬのだろう。
まず死ぬことなどあるのだろうか。
私はあとどのくらい生きればいい?
どのくらい生きれば償える?
どうすればみんなの為に死ねるのだろう?
ああもうこれ以上は生きたくない。
死にたい。誰か。誰か私を殺して。私を死なせて。また途方もない夢は私を苦しめる。
私はただ人でいたかっただけなのに。
また眠りにつく。何度も必死に眠りにつく。
目が覚めると辺りは真っ暗になっていた。
掛け時計は19時30分を指していた。
「もう、そんな時間。ご飯、食べないと」
ご飯は楽しく食べないとだぞと伯父さんの声が聞こえた気がした。
部屋の灯りをつけて、昨日のバイトの賄いで買った弁当を食べる。
だけど、喉を通らない。必死に飲み込む。
半分程食べた所で吐き気がした。
トイレへ駆け込む。
たった今食べていた物を戻す。
とてつもなく苦しくなって涙が流れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます