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華恋が笑いながら言った。
「だって、美人じゃないし、今まで言われた事なんてないし…」
「美桜は美人だし可愛いぞ。可愛いって言うより、綺麗系だな」
サラッと真顔で言った來斗。
「本当に、そんな事ないから」
『無自覚天然』
來斗たち5人が、声を揃えて言った。
「で、來斗さんの彼女っすか!?」
「あ、違うよ。來斗には助けてもらって、彼女じゃないよ」
「ハッキリ言われて、可哀想(笑)」と大輝さんは、笑っていた。
「ちょうどいいし、自己紹介しとく。今日から仲間になった、美桜だ。しばらくここに住むことになった」
「よ、よろしくお願いします」
『お願いします!!』
ここにいた全員がいうから、倉庫に響き渡った。
私たちは、朝いた部屋に上がった。
私は朝と同じで、來斗の横に座った。
「美桜、さっきの男と知り合いか?」
さっきの男?
「路地裏で絡まれてたやつ」
あ、その人か。
「ううん。知らない人。多分美羽が過去に遊んだ男だと思う。私に変装して遊んでるから、みんな私と間違うし、美羽が勝手に私の名前使ってるみたい」
「何それ!?ありえない!」
華恋が怒った。
「これからはなるべく、一人で行動するな。どこか行く時は俺を呼べ」
「でも、迷惑じゃ…」
「迷惑じゃねーよ」
來斗はそう言うけど、本当に迷惑じゃないのかなと思った。
今まで「迷惑でしかない」って、言われ続けてきたから。
「美桜、荷物整理するか?」
「あ、うん」
「じゃあ、俺ら部屋に行くから」
私と來斗は、昨日と同じ部屋に行った。
ここは、來斗の部屋みたい。
「美桜、寝る時ベット使えよ。俺はソファーで寝るから」
「ダメダメ!私がソファーで寝るよ!」
「女をソファーで寝かすわけには、いかねぇだろ」
「あ、だったら一緒にねる?」
「は?」
え、変な事言ったかな?
來斗、固まってるし。
「だってお互い譲らないし…。一緒に寝たらいいかなって」
何も言ってこない來斗。
広さ的にダブルだから、2人で寝ても狭くないと思う。
「嫌だったらいいの。ごめんね」
「嫌とかじゃねぇ」
やっと喋った來斗。
「意味わかって言ってんのか?」
「意味?」
來斗はため息をつくなり、「やっぱりな」と言った。
「來斗?」
「なんもねぇ。はぁ、耐えるしかねぇ」
耐えるって?
よく分からない。
荷物整理してると、もう夜だった。
コンコン…
「來斗、美桜。ご飯どこで食べる?」
陸斗さんが、ドア越しで言ってきた。
「あー、そっちいくわ」
「了解」
私と來斗は、部屋を出て1階におりた。
ご飯はみんなで、下で食べるみたい。
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