8ページ

あれ?


誰か手を握って…


目が覚め、誰かに手を握られていた。


横を見ると、椅子に座ったまま寝ている來斗がいた。


え、なんで來斗と手を繋いでるの!?


あ、そういえば昨日、落ち着くまで握っててくれたんだ。


知らない間に、私寝ていた。


來斗もしかして、寝落ちしたのかな?


「んっ」


來斗がおきた。


「おはよ。美桜。ゆっくり寝れたか?」


「お、おはよう。來斗。ゆっくり寝れたよ」


「そうか」


手を離す感じがない。


コンコン…


「來斗。朝ごはん出来たけど、どうする?」


ドア越しから、知らない男の人の声が聞こえた。


「わかった。取りに行く」


そう言うと來斗は手を離し、部屋をでていった。


あの人もここに住んでるのかな?


少しすると、來斗がおぼんに朝食をのせてもどってきた。


「パンでよかったか?」


「私の分もあるの?」


「あぁ」


來斗はテーブルに、朝食をならべた。


食パンの上に目玉焼きがのっていた。


後、ヨーグルトと紅茶。


私はベットからおりて、椅子にすわった。


『いただきます』


まさか、朝食まで用意されてるとは思わなかった。


今日は、忙しいからお昼前にはここをでよう。


あ、そういえば昨日着てた制服どこにあるんだろう?


「ねぇ、昨日着ていた制服は?」


「洗濯して今干してるぞ」


そこまでしてくれたんだ。


「美桜、今日はどうするんだ?」


「学校に行って、制服とカバン買いに行くよ。その後は必要最低限のも買にいく」


「そうか」


あ、昨日ホテル探すの忘れてた。


お昼に探しても、まだ間に合うよね?


『ご馳走様でした』


「美桜、ついてこい」


よく分からないけど、おぼんを持つ來斗の後ろをついて行った。


來斗は、突き当たりの部屋を開けた。


だ、誰?


部屋に4人の人がいた。


そのうち一人は、女の人。


昨日見た人だ。


「服のサイズ大丈夫だった?」


この人が買ってきてくれたんだろう。


「あ、はい。ありがとうございます」


「美桜、こっち座れ」


來斗は、食器をキッチンにおいた。


私は來斗の横に座った。


め、めっちゃ視線感じる…。


「自己紹介していけ」


來斗が言った。


「田口 暁人。副総長」


黒髪で、メガネかけてる。


「清水 華恋です!暁人の彼女です」


ミルクティー色の、ロング。


「萩原 陸斗。幹部」


髪色はシルバー。


「大西 大輝。幹部」


髪色は青色。


「美桜。お前もしとけ」


來斗に言われたので、私もした。


「天原 美桜です」


「天原って、天原財閥の?」


華恋さんが、反応した。


知ってて当然だもんね。


私は頷いた。


「あ、あの一つ聞いてもいい?」


私は來斗の方を向いて言った。


「どうした?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る