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学校では、伊達メガネをかけて、ツインテにしてる。


私は制服に着替えて、学校に向かった。


家から駅まで歩いて10分。


電車で20分。


最寄り駅からはすぐ。


学校に着くと、ちょうど美羽も車からおりてきた。


「美羽ちゃん。ごきげんよう」


「美羽先輩。今日も可愛いです!」


「皆さん。ごきげんよう」


美羽がおりると、そこには人だかりが。


これは毎日のこと。


この学校の中で、一番のお金もちである私の家。


なので、みんな美羽に群がり、美羽の機嫌をとる。


ちなみに、私が双子の姉と知ってるけど、私には話しかけてこない。


逆に


「美羽ちゃんと双子なんて、信じられないわ」


「そういえばこの間、年上の男の人と繁華街で腕組んでホテル街の方に行ったらしいよ」


「やだ、援交!?はしたない」


私に向けられる声は、こんなのばっか。


私を見かけたとか、ホテルに入っていったとか、援交とか何言ってるの?


したことないし。


まず、繁華街に行っても、ホテル街の方に行ったことない。


多分、美羽だろう。


美羽は普段茶髪だけど、黒のウイッグ被ると、私に見える。


顔はそっくりだから、間違えるんだろう。


見た目は可愛くて、純粋そうな美羽。


本当は、男遊びしまくってる。


毎日帰りが遅かったり、繁華街でも見かけた事あるから、事実。


相手は、ほとんどが財閥関係者だと思う。


たまに、ガラの悪い人も見るけど。


その時に、自分ってバレないように私に変装してるんだろう。


そのおかげで、こっちは迷惑。


学校では、変な噂が流れるし。


学校でも私の居場所はない。


私の居場所は、どこにもない。


教室に着くと、私は一番後ろの窓際の席に座った。


今日も退屈な一日が始まる。


授業中はずっと上の空。


話を聞かなくても、授業内容はわかる。


一応この学校で、トップなんだから。


あ、もちろん誰も知らないよ。


成績貼りだされたりしないし。


あ、雨降ってきそう。


6月だし梅雨の時期だもんね。


今日、傘持ってきてないのに。


午前中で授業終わるから、もってくれないかな?


授業のほとんど、窓の外を眺めていた。


全部の授業が終わり、私は雨が降らないうちに帰りたかったので、急いで帰った。


家に帰ると、誰もいなかった。


そう言えば、美羽のドレス買いに行くって言ってたな。


あの人たちが帰ってきたら、出かけよう。


それまで私は昼食をすませ、部屋でゆっくりした。

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