稀有な5人

第10話

【N.title】


5人からなる日本発の人気ダンスボーカルグループ


全員25歳の同い年


曲作りは西村蒼のものが多い


デビュー曲は発売初日にミリオンヒット


業界内では驚異的売上を誇りオファーがやまない











“なあ、来年の冬の曲はどうしよう”


カリスマ的人気を誇るセンター兼作詞作曲担当の西村蒼にしむらあおい

彼の曲はすべて美しく

いい意味でアイドルらしくない儚いサウンドを奏でる

父親は誰もが恐れる西村プロダクション代表取締役社長・西村勇五郎




“ボンボン息子!頼むぜー今回も”


何かと人任せなこの男は

倉田まさる

バラエティー番組や番宣番組、雑誌インタビューではその口の軽さに助けられることもあるが女たらし。夢は島を買ってたくさんの女の子に囲まれて暮らすこと。

蒼のことをボンボンと呼んでいるが、彼の祖父は日本を支える貿易会社の創始者で父親はその社長。




“打ち合わせしてんだから静かにしろよ”


人一倍冷静でスタッフの評価も高い

ライブ演出やグッズ、衣装デザインを担当するのは

多賀山頼たがやまより

俳優活動にも熱心で今後はドラマの主演と映画公開を控えたまさにエリート

気の合わなそうな蒼には絶大な信頼を寄せている意外にいいやつ

スタッフ内でのあだ名はMr.ストイック

父親は幼少期に他界。母親はパリコレにも参加されることが許されるデザイナー

 



“まあまあそんな怒んなよ。頼。”


呑気なこの男はいつも窓際を陣取るおおらかな性格の桐谷陽向きりたにひなた

グループの中和剤であり、頼の幼馴染。

こだわりの強い蒼や頼に唯一“わかったよ”と言わせるツワモノでもある

柔道と剣道の強豪校にいた経験があり、試合にも参加していた一般に馴染む芸能人

父親は柔道世界ランキング1位桐谷一郎、母親は元マラソン選手というスポーツ一家。






そしてその日本の勝ち組ボンボン息子を集めたグループになぜか気に入られデビューまで果たした北斗はこれから苦しみと戦いながら生き抜いていくことになるのだった。

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