第11話

「ナオ、大丈夫!?」


僕は息も絶え絶えなのに、海斗はうっすらと汗ばむ程度。

なんでこんなに体力の差がついたんだろ。ちっちゃい頃は、僕の方が体がおっきかったのに。いつの間にか追い抜かされてた。


「おわり・・・!?」


海斗を見上げると。


「な訳ないだろ」


ゆさゆさと、彼の腰が揺れて、僕の口から甘い声が漏れた。 僕の中の彼は、まだ硬いままで。


「そんな色っぽいカオして、煽るの反則だから」


「そんな、知らない」


首を振ったけど、緩やかに、律動が再開され、僕の口からはひっきりなしに声が漏れた。


「やぁん、あん、あ、あ・・・ん」


がくがくと、彼の動きに合わせ体が震える。達っしたばかりでただでさえ敏感になっているのに。


「そんなにいい⁉」


海斗が、嬉しそうにぐいぐいと腰を前に進め、さらに結合が深くなる。


「やぁん、おかしくなる」


グジュグシュとそこから音がしてきて、さっき海斗が放ったものが、抜き差しするたび泡立って臀部を濡らしていく。

その生温かな感覚が、羞恥心を更に煽ってきて、ずんずんと激しく下から細筒を突き上げられ、喘ぎっぱなしになった。


「海斗、もういい・・・だめぇ、あん、あっ、ああ!」


翌日、全身気だるい中で目が覚めた。起きようとしても、体が言うことを聞いてくれない。


「ナオ、今日一日、寝てていいよ」


どうせ、日曜だし。

たまには手伝わないと。


そう言って、僕の代わりに店番をしてくれた。



その日の夜。

海斗が布団にゴソゴソと潜ってきた。


「ナオ・・・好き」


ぎゅっと、後ろから抱き締められーー


「ちょっと、待って」


正直慌てた。

昨日の熱がまだ冷めてなくて。

一度体を繋げた僕の体は、更なる快感を欲しているようで、指が少し触れただけでも、声が漏れそうになり、必死で己の感情を抑えた。

恥ずかしくて、まともに海斗の事をも見れないというのに。

意識するなというのがまず無理だから。


「何もしないから、一緒に寝よう」


「・・・うん」


こくりと頷くと海斗が背中に顔を埋めてきた。ぐりぐりされてくすぐったくて。


「お願いだから、止めて‼」


身を捩ると、くすっと笑っギューーッとしてくれた。

それが、とてもあったかくて、すごく、うれしくなった。


あっ、この気持ち・・・

なんだろう⁉

一樹さんに対する気持ちとはまた違う、この気持ち・・・

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