第9話

「ナオ、大好き」


逃げようとしたけど、すぐに、彼が覆い被さってきて。チュッと、額に、こめかみに軽くキスをしながら、体のあちこちを手で撫で回し始めた。くすぐったくて、部屋の中が明るくて、恥ずかしくて、身を捩ると、首筋を強く吸われた。


「いたぁ・・・い」


彼の胸をポンポンと、叩くと、ようやく離してくれた。吸われた所が、ヒリヒリする。


「アイツに教えてやらないと、ナオはおれのだ

って」


「海・・・う、う、うぅん!」


唇に、彼の口唇を押し付けられ、股間に、ぐりぐりと、彼の下肢を押しつけられ。

彼のは、布越しでもはっきりとわかるくらい形を変えていて。


「さっきから、ナオの中に入りたいって、五月蝿いんだ。鎮めるの手伝ってくれる⁉」


「え!?なに⁉中に入る⁉って」


「鈍いな」


くすくすと笑いながら、くるりと体をひっくり返され、つかさず尻を鷲掴みにされた。


「ひぁん! か、海斗!」


驚き過ぎて、声が裏返った。


「この奥に、挿れるんだよ、俺の・・・」


「無理だよ、だって、海斗の」


あんなおっきいの入るわけないよ。

絶対、無理。

体を捻り、だめだめを繰り返す。


「ちゃんと解すから」


ふにゃっとそこが押し広げられ、ぬるっと熱いものが、秘所の蕾へと差し入れられる。


「いやぁん」


腰がピクピクと小刻みに揺れる。


「だめぇ、そこ」


ただでさえ、コントロールがきかないのに。

ぷるぷると震える屹立を、彼の手がやんわりと包むと、ゆっくりと扱き始めた。


「海斗、な、何⁉」

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