第51話
「ショートカットすごく可愛い!夏っぽくていいわね!」
隣で首を左右に傾げながら、私の髪をじろじろ眺めていつものリカちゃんスマイルでお世辞を言う。
とはいえ嫌味っぽくなく、素直に嬉しかったので少し照れつつお礼を言った。
「月島さんはそれ、何買ったの?」
手に提げていた紙袋を指さされ、仕方ないので正直に答えた。
「水着かぁ、いいわね!海でもいくの?」
突然石垣島に行く、と両親に伝えてもさすが却下される可能性を考え、さっきカナメと話し合って両親には明日、架空の友達の家に泊まりで勉強しに行く、と伝える予定だった。
だから当然、リカちゃんにも正直に伝えるわけにはいかない。
本当なら石垣島出身者である彼女におすすめスポットでも聞きたいところだけど仕方がない。
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