第25話

「やっぱ無難にこっから飛び降りかなぁ。どうせもうすぐ取り壊しだし。一層のことクラスメイト全員呼び出して目の前でダイブとか」



その時ふと、私は先日自殺した女子高生のことを思い出して口走った。



「自殺配信ってどうなのかな」


「自殺配信って?」


「なんかね、自殺をネット生中継するんだって、今流行ってるらしくて」



「へぇ、それいいじゃん、やろうよ。どうせなら世の中に向けて、七海のこといじめたやつらのこと全部晒しちゃえば?そしたら、あいつらの人生終わるよ。七海、あいつらに復讐したいんでしょ?」



そりゃね、と小さく頷く。


私が死ぬほど苦しんで死んだのに、クラスメイトや担任が何のおとがめもないなんて許せない。


そういう意味では、自殺配信というのはかなり突飛であるが案外悪くないかもしれない。



それにどうせ死ぬなら、最後くらい誰かの記憶に強烈なインパクトを残してみたい。


そうすることで後悔なく、満足に、そして今度こそ確実に死ねるんじゃないかと思った。



じゃあいつ、と頭によぎったのと同時に、カナメが口を開く。

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