第24話
◆◆◆◆◆◆◆◆
僕は職員室に戻ると、鬼頭の過去の成績表を眺めた。
開いて僕は目を剥く。
テストでは毎回学年一位。
それも毎回満点に近い点数だった。
現に僕の作ったテストも毎回高得点をあげている。
授業態度も悪くなく……とは言っても大抵寝ているから他の騒いでいる生徒に比べて大人しいものだ、と言う程度だけど。他の先生たちからの受けもまあまあだった。
優等生と言う程真面目でもなければ不良という風にも見えない。
可もなく不可もなく。悪い意味でも良い意味でも目立つ行動をする生徒ではない。
『お前何か恨まれるようなことしたんじゃねぇの?』
まこの言葉が蘇る。
そうかもしれない。
自分では、他の生徒と分け隔てなく接してきたつもりだったけど、どこか気に食わないことがあったのかもしれない……
「神代せーんせ♪」
ふいに名前を呼ばれ、タバコの箱が僕の手元に置かれた。
顔を上げるとまこが立っていた。
「ちょっと付き合ってくんない?」
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