第12話


ブーブー



ふいにあたしのスマホがスカートのポケットの中で震えた。



誰からだ?



スマホをポケットから取り出すと




メッセージ受信:叔父貴




となっていた。






“学校が終わったら本社に来て欲しい。



話したいことがある”





短い文だったけど、あたしはぱぁっと顔色を変えた。



もう死体男のことなんてどこへやら。





幸いにも今日は始業式だけで、授業はない。



帰ろうと思えばいつでも帰れる状況にあるわけだ。



あたしは慌てて荷物をまとめると、



「何?朔羅帰んの?」という千里の言葉にも適当に手を振って



「うん♪ちょっと用事ができちゃった」



と明るく言って席を立ち上がった。



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