第11話


「ね~龍崎くんってどこから越してきたの?」



「あ、あたし校舎を案内してあげようか」



「あ~ん、あたしが案内する」



死体男もとい龍崎 戒はあっという間にクラスの(というか女子の)人気者になった。






「すっごい人気だね」



ちょっと唇を尖らせてリコが遠巻きで女子に囲まれてる死体男を見ている。



「なんで女子はあんな弱っちそうな優男がいいんだろうな」



千里はリコとは違う意味で、ふてくされながら同じように死体男を見た。





そうかな。




龍には……伝説の生き物だが、一枚だけ逆さになった鱗が存在する。



その鱗に触れた者は殺されるという言い伝えがある。



今で言う“逆鱗に触れる”って言葉はここから来てる。






あいつは……




あの優しい笑顔の下に何か隠してる。




そんな気がしてならねぇ。



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