第42話
私はまた家に戻り、それから麻央を無理矢理外に連れ出してきた。
「もう、なんなのよ」
うんざりした表情の麻央に、
「ねえ、なんともない?」
「は?」
「今って西暦何年?」
「2015年でしょ」
「・・・じゃあやっぱり元に戻ったんだ」
なぜだかわからないけれど、実家に帰った途端、私は過去から現代に戻されていたのだ。
「何言ってんのさ。もう戻るよ、私」
麻央が肩をすくめて戻ろうとしたとき、背中越しに
「こんばんは」
という声が聞こえて私は振り返った。
そこにはさっき話したばかりのおばさんと、そしてさっきよりもやや年を重ねたラブがゆっくりと歩いてきていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます