第42話

私はまた家に戻り、それから麻央を無理矢理外に連れ出してきた。



「もう、なんなのよ」



うんざりした表情の麻央に、



「ねえ、なんともない?」


「は?」


「今って西暦何年?」


「2015年でしょ」


「・・・じゃあやっぱり元に戻ったんだ」




なぜだかわからないけれど、実家に帰った途端、私は過去から現代に戻されていたのだ。



「何言ってんのさ。もう戻るよ、私」



麻央が肩をすくめて戻ろうとしたとき、背中越しに



「こんばんは」



という声が聞こえて私は振り返った。




そこにはさっき話したばかりのおばさんと、そしてさっきよりもやや年を重ねたラブがゆっくりと歩いてきていた。

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