第73話

本当は凄く凄く嫌なのに、男に無理矢理抱かれることに慣れている恵愛の体は、自衛本能が働くためか、少し触れられただけですぐに潤う。



それでも、しばらくこういうことをしていなかった恵愛には、



「い、った……!」



心が必死に拒絶しているこの行為はどうしても受け入れられなくて。



「おぉ……! 本当に、俺以外とはずっとしてなかったんだね。物凄く締まる……凄くイイよ、恵愛ちゃん!」



「い、や……痛い……!」



恵愛の痛がる涙声ですらも、そういうプレイなのだと勘違いしている継父は、恵愛の体を激しく揺さぶる。



制服のスカートのまま、ショーツも片足に引っ掛かった半裸の状態で犯され続ける恵愛は、早くこの時間が過ぎてくれるのを、涙を流しながら必死に耐えた。



行為が終わり、枕を涙で濡らす恵愛を見た継父は、



「恵愛ちゃんの泣いてるところ初めて見たけど……泣き顔も可愛いよ」



恵愛の髪をふわふわと撫で、自らの衣服のみを整えると、



「じゃあ、俺そろそろ帰らなきゃ。無理矢理に犯される風のプレイ、凄く良かったよ。またしようね」



満足そうに微笑みながら、半裸の恵愛をベッドに残して帰っていった。



しばらくはそのまま泣いていた恵愛だが、むくりと体を起こすと、すぐにバスルームへと直行する。

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