第72話
――そして一方、一人で帰路についた恵愛はというと……
自宅の玄関を開けたその先で恵愛を待ち構えていた継父の存在に驚き、恐怖で体が動けなくなっていた。
「午後からは流石に帰らなきゃならないから、朝のうちに帰ってきてくれて本当に良かった」
「あ……や、やだ……」
継父はニコニコと嬉しそうな笑みを浮かべながら、体を震わせる恵愛の腕を掴み、無理矢理寝室へと引きずっていく。
「いや、やめて……!」
両目に涙を浮かべる恵愛を、
「大丈夫。なるべく早く終わらせるからね」
無理矢理ベッドに押し倒して、着ている制服を脱がしていく。
いつもなら諦めて抵抗すらしない恵愛が、今日は珍しく激しく抵抗するので、
「あ、今日はそういうプレイ? いいよ。たまにはそういうのもいいかもね」
恵愛のブラウンのボタンに手をかけていた継父はそう言うと、突然両手に力を込めて、ボタンを引きちぎりながら無理矢理に恵愛の胸元を開いた。
ブラも力任せに上へと引き上げ、赤い痣が一つも見当たらない真っ白な膨らみをじっくりと観察して、
「友達のところっていうのは本当だったんだね。良かった」
実は男のところに泊まっていたのではないかと疑っていた継父は、安堵の溜息をついた。
「やめ、て……」
「うんうん、分かってるよ。嫌がってるフリをしてるだけで、本当は早く欲しくて仕方ないんだよね」
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