第五章

第7話

「桜華様…!その男と一体何をなさっているのです…!?」


柊家の侍女達が鬼の様な形相で、桜華とクロードに迫ってくる。


「見つかった…!?」

桜華は、頭の中が真っ白になり、足が震えていた。

「桜華様、逃げるのですか?」


そこに、追い討ちをかける様に、桜華の父と母がやってきた。


「初めて、悪魔の封印に失敗し、逃したと聞いたけれど…悪魔と恋仲だなんて、柊家も落ちぶれたものね。」


桜華は、怒りで歯を食いしばった。

「彼は違うの…!」と桜華は強い口調で否定した。


「何がどう違う!!悪魔は悪魔だろう!?」

父が反論した。

「桜華、お前が捕らえられないなら、我々でこの悪魔を捕らえる!!連れていけ!!」


「桜華…!…ぐッ…!!」

ークロードは、顔や手を押さえられ、柊家に捕らえられてしまった。


「クロードーーー!!!!」

桜華の悲痛な彼の名を呼ぶ、叫び声が辺りに響き渡った。

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