第六章
第8話
クロードは、無理矢理引き摺られ、地下牢へ閉じ込められた。
じわじわと血が滲む衣服と鎖に繋がった身体は、力無くとも彼女の名を呟いていた。
「…桜華…。」
桜華は、いつもと違う、ゆらゆらとした重い空気を纏う足取りで屋敷へ戻った。
「桜華」「桜華様!」
「少しは考え直したか?」
周囲の問いに桜華は、キッと睨み付けた。
「…そんな訳無いじゃない…!!私は、彼の不器用な優しさに触れて、好きになったの…!
それを悪魔だからって、捕らえて痛めつけるの!?…こんなのあんまりよ…!!」
その瞬間、桜華の力が暴走した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます