第11話

第13話

「デートしよ♡」


そう言って、彼女は僕と手を繋ぎ、街中へ飛び出していく。


気付くと、僕とアイカの腕にはショップバッグが沢山…。


今までの僕は、騒がしい人混みが大嫌いだった。


だけど今は…自然に笑顔になれる位、楽しい…!


「あっ!かけるくんが笑った!

翔くんが楽しいと私も楽しいよ!!」


アイカは、白い歯を見せて満面の笑みを僕に見せてくれた。


「ぼ、僕も…アイカと居ると、凄く…ッ、楽しいよ。」


恥ずかしくて、顔から火が出そうだ…。


「…ここのスイーツ、美味しそうだよ、ちょっと入って行こうか。」


「? うん!」


アイカの顔を直視出来なくて、気を逸らす様にカフェに入ってしまった。


この後、まだまだ続くスイーツの様に甘い時間に僕は、つい忘れそうになる。


彼女がロボットだと言うことを。

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