第8話

第10話

「真城くんとアイカちゃんって、どう言う関係!?」


教室の中が一気に騒々しくなる。


「ホームルーム中ですよ。静かに!」


先生の一言で、教室の中は一瞬で静まり返った。


『危なかったぁ…。先生、ありがとう。』


注目の的になりそうだったかけるは、心の中で先生にお礼を言っていた。


「本題に戻りますが、今日のホームルームは、文化祭の出し物について決めたいと思います。」


クラス中が盛り上がりを見せる中、一際前のめりになって話を聞いていたのは、アイカだった。


「文化祭!?模擬店とか出したりする、あの文化祭!?カフェとか、ジュースバーやりた〜い!!」


アイカの目がキラキラと宝石の様に輝いている。


僕は、そんな彼女について行きたくなった。


アイカと一緒なら、ここから自分を変えていける気がして…。


「僕も、賛成です…!」


かけるが大きく声をあげると、クラスメイト達も次々と意見に賛同していった。

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