第76話

「俺も流石に22時までは反対かな」



苦笑いをしながら、ハイリに言うのは康人だった。



そうよ、なんで22時って何?帰ったらもう寝るのに家に帰れってだけ?



そこまでここにいろって?




「俺も反対だぜ」



譲二も言い放つ。




「皆反対のようね、じゃあ変えてもらえる?何時までいたらいい?」



2度目の同じ質問をぶつけてみる。


でも山路灰利はこちらを見つめるだけ。




ああ、コイツの目ってイラつくのよね。

なんだろう、こう周りを威圧するようでありながら自分が上に立つ人間だというようなそんな目。

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