第75話

………。



………。



暇だ、目の前でたまに繰り広げられる会話はあっても、何の興味もなければ私に何か問いかけらる事もない。




本当に何もすることがない。

ただ、ただ本当に部屋にいるだけだった。




毎日、こんな退屈な時間を過ごせという事だろうか…。

ああ、そういえばここに毎日何時に帰っていいのだろうか。





「ねえ、私は毎日放課後ここに来るだけでいいんでしょ?で、ちなみに何時に帰って言い訳?」




そう聞くと山路灰利はダーツの手を休めこちらを向いた。





「22時」



は!?

22時!?22時って言った?



「え?22時!?「ちょっとまてよ!ハイリコイツを夜まで置くのかよ」




私の声に被せて修二が声を上げる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る