第60話
そして電話をきり、ホテルを出てそのままタクシーを拾い帰宅する。
大きくてガランとした部屋。
マンションの最上階で眺めも抜群でマンション内にはフィットネスクラブや室内プールなどがあるこの辺で有名なマンション。
でも私の部屋は本当にガランとしている。
必要最低限のものしかない。
大きなテレビ
大きな冷蔵庫
大きな特注のキングサイズ以上のベッド
大きな革のソファー
まあ全部ママや凜にいがこの部屋を契約した時に買ってくれたものだけで自分で買ったものは食器類くらいだ。
あとは何にもない。
服は洋服室に腐るほど置いてある。
ドレスから私服からウィッグから靴にアクセサリー類まで全部1つの部屋のあるのでこの部屋は本当にシンプルだ。
正直すべて辞める時に捨てようとしたら、ママにとめられた。
「嫌な思い出しかない事でも、貴方の人生が詰まった品よ、もう少ししてから捨てなさい?役に立つ事があるとは言わないでも貴方にとって嫌な事はこれ以上にないっと言っていたんだからもし大変な事がおきたらこれでも眺めなさいよ」
なんてフフっと綺麗に笑ったママになんとなく言い返せなくっていまだあの部屋にはほとんど入らないがたくさんのあの頃の物が置いてあるんだ。
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