第61話

そんな事を思いながら凜にいにもらった茶封筒に入ったアイツらの情報を広げる。



ああ、本当凜にいには頭が上がらないな。




『どうせ興味ないだろうけどさ、この辺を仕切ってるのが全員金持ちのガキグループなんだってよ。だからソイツらの情報集めといたから何かあった時は対処しろよ』



そんな事を言いながら、ここの土地に暮らす事を決めた時に凜にいが渡してくれたのを思い出す。


でもその時は私といえば、対して反応しなかった。



「ありがと、でもそんな必要あるの?」



確かそんな事を言った気がする。

そしたら、凜にいが苦笑いして。



『敵になりうる人を知らなずにいれば後悔するのはお前だからな』



そう言った凜にいの言葉に、ふーんっと軽く相槌をうつ程度でその中身を確認したのは桜たちからキングの話を聞いてからだった。

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