第37話

部屋を出て歩き始めて、また同じエレベーターに乗り込む。


1階分なだけすぐにつく。



そして部屋まで歩きながら考える。




はあ、まさか雅人さんと会うなんてなぁ。

雅人さん前はうちのお店の近くのホテルを契約してたはずなのに、ああそっかあれは毎日私に会うためか。


そうだよね雅人さんも相当な資産家だもんね。


雅人さん家は代々古くから有名な資産家の家の次期当主。



28歳の若さにして相当なやりてだと有名だったもんね。会社もすでにいくつか経営していると聞いていた。



まあ、でも雅人さんでよかったかもしれない。お客さんに会うつもりはなかった。


でも、もし会うなら欲望に満ちた人たちとはもう会いたくないし。


それなら、雅人さんや私によくしてくれた人たちなら全然良いもんね。





そんな事を考えているうちに



目の前は


すでに



903号室の前にいた。

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