第38話

はあっと重い溜息を吐く。


そして携帯を取り出し、着信履歴から電話をかける。




3コールですぐに出た




「ついたか?」




そう言葉をかけられた。




「ええ、ついたわよ」



2度目のはあっという溜息をしながら電話をきると、ドアが開いた。




「入れ」



そう言って山路灰利が出てきた。

ああ、コイツがね。



そう思いながら部屋に入る。

ああさっき雅人さんの部屋でも思ったけど、本当無駄に広すぎだよね。




でっかいソファーに腰をかける昨日の4人組。


今山路灰利もいるから5人組か。





「で、何の用?」



私が聞くと、声を出して笑うの山路灰利。




「ハイリ、なんだよ…

お前何笑ってるんだよ」



「そうだよハイリ昨日から変だよ」




そう言うのは昨日の譲二と康人。




「いや、面白い。

本当に面白い。


お前、まじで何者だよ」




そういう山路灰利は口元が笑っているはずなのに瞳の中は暗く闇に満ちていた。

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