第22話
そのあと俺らは茫然としながら…
「ハイリに、ハイリに言わなきゃ」
ヤスの一言でハイリのところへ向かった。
ハイリはホテルの一室を契約していて実家に住まずにいつもそこにいるんだ。
ハイリのいるホテルは財界のトップや政界人、芸能界の面々そういう上に立つ人間のみが入れるホテルでそこを年間契約できるほどハイリの家は凄いところだった。
ハイリは俺らの中でリーダー的存在で、俺らの中で一番大人で一番強い。
なんだかんだ俺らは全員ハイリを頼りにしているんだ。
すぐに車を呼びつけてホテルへ向かった。
ホテルのエレベーターの中で珍しくイライラしていたのは修二だった。
修二は可愛らしいけど、無口で、感情を表だって表したりはそんなにしない。
なのに、小刻みに足をカタカタとさせていた。
「シュウ、どうした?
大丈夫だよ。ハイリがいるだろ」
ヤスがそう修二に言った。
「……」
「イラついてんのか?」
俺が言うと修二は少し困った顔をしてから。
「アイツの目、見たか?」
そう言って少し震えた。
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