第21話
『早川・スティル・有野
ああ、スティルは愛人の母親の姓だものねぇ。知らない話だものね』
そう、それは、ユウノの秘密。
ユウノが愛人の子だという事自体秘密なのだけどそれよりも"スティル"の名は俺たちや本当にごく一部の人間しかしらない名だった。
なんで知っているんだと、俺はカッとなりもう一度掴み掛ると今度は俺の秘密まで知っていた。
俺の母親は一之瀬グループの血で、父親の方が婿だった。
そして母親が外に作ったのが俺。
ヤクザまがいな仕事をするチンピラで顔がいいだけの男だったらしい。
母親は俺を産んですぐ死にしょうがなく一之瀬の血筋のため俺を跡取りにとじじいが父親に育てさせたんだ。
こんな話、トップシークレット中のトップシークレットで家の一族でさえ少し遠ければ知らない程の秘密だった。
それを、こいつは平然と言葉にしていた。
そして最後に女は綺麗に笑い「別に関わらなければ言うつもりなかったのにね、あんまりオイタがすぎるのも考え物だね。あたしを調べるのは勝手だけど、あの子たちに関わろうとするなら、潰されるのはどっちかね?じゃあ本当にさようなら」なんて言い外に出て行ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます