俺らの名前を全員言い挑発するように。

『自分でどうこうできるなら権力なんて見せびらかさないでおきなさい。ああ、今は山路　灰利はいないわね』

それは、まるで子供に注意でもするような言い方だった。

しかもハイリがいない事もわかっているところを見ると、全員がどれがどれかもわかっているらしい。

でも俺はその言葉にカっとしていて全然気づかなかったんだ。

ただ怒り、大声を出すとユウノだけが、何故か顔を青くした。

青くしてそのあとユウノは「僕の名前なんて言った？」なんて聞いて最初は何を言ってんだ、俺らの名前くらい有名だろっと俺は思ったが、皆もそれを聞いたあとに青くしていて俺だけがわからないでいると…。

女がもう一度、言葉を放つ。

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