第17話

そして何より、私は一人暮らしでこの辺で一番有名な高層ビルの最上階フロアに住んでいる事を皆知っている。



そんなところを学園の近くだからと借りている私を知っているので、親が相当金持ちだと思っているんだ。



そう"親"が"借りてくれている"と言ってあるから―。



勿論3人ともそれなりに家は裕福だが、普段マックやサイゼだって行くくらいで、一般人よりはお金持ちってくらいで、それだけ。

親が一流企業に勤めてるとか、部長とかチーフとかその程度だ。




だけど、それでも私なら違うかもっと思う事も知っててこその"嘘"をついたんだ。




だから、案の定3人は信じていた。


まあ、それでもかなり心配されたけどね。





大丈夫だよ…。



私の3年間は伊達じゃないんだから。



心配しないで?


守ってあげるよ。


心のそこから思ってた。





"この時、まさかそんな守りたい者が変わるなんて思ってもみなかったのにね"








夏木美咲side

―END―

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