第14話

「い、今、僕の名前…なんて言った?」



さっきの変な関西弁もどきはやっぱり、なくなって顔を青くさせながら他の奴に聞いた。




「あ?そんなの決まってんだろ?

つーか俺らの名前くらい誰でも知ってんだろ」



「あっ……」



「まさ…か……、」




1人、また1人と気づいていく―、





「は?なんだよ、お前らまで」




1人だけ気づかないのか聞こえてなかったのかわからないようにしていた





「早川・スティル・有野

ああ、スティルは愛人の母親の姓だものねぇ。知らない話だものね」





もう一度、言葉に出してあげる。


良かったね、店内に誰もいなくて―。

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