第9話 祝!狩場発見!!
澪がゴブリンの集落を発見してからの行動は早かった、まず澪はゴブリンに見つからないように茂みに隠れながら、集落の周りを一周した、そうすることで集落の全体を把握しかつ、ゴブリンの数を大雑把に確認したのだ、そうすればどんな建物があり、どれだけのゴブリンがどの建物に出入りしているかを見れるからだ。
そう、澪はゴブリンを見つけてからすぐに、ゴブリン集落をレベル上げの為の狩場にする事を決めていたのだ。
『ゴブリンなんて、女を襲って孕ませる事しか考えてない気持ち悪い魔物を生かしておく必要は無いよね、もし放置してたらいつかわたしも捕まりそうだしね』
澪はゴブリンを独断と偏見でレベル上げの為の生贄にすることにしたのだ。
なお、澪は自分がゴブリンに捕まったら、ゴブリンにエロい事をされると思っているが今の澪は人間では無くスライムなのでまず、エロい事をされるよりも見つかった瞬間、殺そうとしてくるだろう。
『よし、なんと無くだけど集落の全体像とゴブリンの数を把握できたはず、ただ思ったよりもゴブリンの数が多いなぁ、本当は集落の中に入って隠れながら少しずつ倒していくみたいな、暗殺者プレイをしようと思ったんだけど、無理っぽいなぁ〜、しょうがない、集落の外に出ているゴブリンを少しずつ酸で溶かして倒していこう、隠れてゴブリンの顔と喉に酸をかければ、声をあげて仲間を呼ぶこともできないでしょ』
作戦が決まった澪は、集落から離れて単独もしくは少数行動をしているゴブリン探しに行くことにした。
『流石にあの数を相手に戦うにはまだレベルが足りないしね、あの群れ全部をまとめて相手にするならあと2、3回は進化しないとね、それまでは集落から狩りや警備に出ている少数のゴブリンを狩ろう、こういう時に、気配察知と危険察知は本当に役に立つよね』
澪は集落とは別の場所からするゴブリンの気配を探り、そちらへと向かっていった。
澪がゴブリンの気配を頼りに進んでいると、集落から400m程進んだ森の中にゴブリンを発見した。
発見したゴブリンは3体の小隊で3体とも警備の巡回や食料集めといったことはせず一体のゴブリンに2体のゴブリンがぎゃぎゃぎゃ、と訳のわからない言葉? を言いながらからかって遊んでいた。
その様子を近くの茂みに隠れて見ていた澪は好奇と見てさっそく仕掛けることにした。
まず澪は、2体のゴブリンを誘き出して揶揄われているゴブリンから引き離すことにした、澪は体から手のように2本の触手を作り地面に落ちている石を2体のゴブリンに投げつけた、すると見事に投げた石がゴブリンの後頭部にあたり、石をぶつけられたゴブリン2体は頭を手で押さえてうずくまり痛がった。
石を投げたれたゴブリン2体は、犯人を探すかのように頭を押さえながら周囲をキョロキョロと見て確認している、その間、揶揄われていたゴブリンは2体がいきなり頭を押さえてキョロキョロとしだしたので首を傾げていた。
澪は怒って冷静さを欠いているゴブリン2体に触手を使い、茂みから挑発するかのようにクイクイっと触手の先端を指のように動かして喧嘩を売ったのだ、これを見た2体のゴブリンは頭に血が上りすぐに澪のいる茂みの方へと向かって走りだした。
ゴブリンたちが向かって来るのを確認した澪はまた地面に落ちていた石を今度は自分のいる茂みからさらに奥の茂みに向かって投げたのだ、そうすることでゴブリンたちに澪がゴブリンたちから逃げる為に移動していると思わせるために。
2体のゴブリンたちは澪の予想通り、澪が自分たちから逃げていくと思ったのか澪が投げた石の方へと方向転換して向かっていく、その隙に澪は今まで使っていなかったスキル【転がる】を取り残された一体のゴブリンの背後に、こっそりと転がりながら近づいていった。
ゴブリンは澪が後ろにいることに気づかず、澪は触手を使いゴブリンの肩をチョンチョンっと突ついてゴブリンを澪がいる後ろに振り返らせた、その瞬間、澪は待ってましたと言うようなタイミングでゴブリンの顔と喉に酸を触手から出してかけたのだ。
酸を顔と喉にかけられたゴブリンは両手で顔を覆い、叫び声を上げようとしたがそこは澪、抜かりは無くなどにも酸をかけたおかげで声を出せず仲間に助けてもらう為の声を出すことも出来ない、それに顔も酸をかけられたおかげでゴブリンは目も見えなくなり鼻も効かない。
ゴブリンは澪に酸をかけられたせいで五感のうち視覚と嗅覚を失ってしまったのだ、こうなってはもう時間の問題だ、このまま放っておけば時間はかかるがゴブリンを倒すことができる、だが澪ははやくレベルを上げたかったので、残りの2体のゴブリンを倒しに向かいたかった。
澪は念の為に念入りにゴブリンに酸をかけてさっさと倒すことにした。
『とりあえず、あと、3回くらいかけておこう、そうすれば安全でしょ! あとは放って置いても勝手に死んでくれるだろうし、このまま残りの2体のゴブリンを狩りに行こう!』
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