第6話 苦労の進化!! そして進化先……いや名前が先!!

 名前 なし

 性別 なし

 種族 ベビーアメーバ

 状態 精神疲労

 Lv 5/5 UP !! 【進化可能!】

 経験値 32/32

 ランク F


 HP 11/14 → 11/16 New

 MP 12/12→ 14/14 New

 筋力 5 → 8 New

 魔力 8 → 10 New

 防御 6 → 8 New

 敏捷 7 → 9 New

 器用 8 → 9 New

 幸運 10 → 13 New


【固有スキル】

《器用Lv1→Lv2 New》

《自動再生Lv1→Lv2 New》

《吸収Lv1→Lv3 New》

《大食いLv1→Lv3 New》

《増殖Lv1》

【通常スキル】

《危険察知Lv5→Lv7 New》

《HP自動回復Lv1→Lv2 New》《粘着Lv1→Lv2 New》

【耐性スキル】

《精神耐性Lv6→Lv8 New》《恐怖耐性Lv1→Lv2 New》

《痛覚耐性Lv1→Lv3 New》

【称号】

《異世界転生》《人外転生》

《性別を超えし者》《最弱魔物》

《共喰い》《大食い》《下克上 》



 『やった! やっぱりレベルが限界まで上がってる、これで進化できる!』


 女はステータスのレベルの欄の横に【進化可能!】と表示されているのを確認した、ようやく女は最弱魔物からじゃなくなると喜び、さっそく進化をしようとした。


 『いや、ちょっと待って、進化って今ここでやっても大丈夫なのかな? 進化中って蛹みたいになって無防備にならない? やっぱりここは慣れ親しんだ我がマイホームに帰って、安全を確保してから進化しよう、まあマイホームってほどあそこの岩場に暮らしてるわけじゃ無いけどね、ステータスの他の変化は進化し終わった後で確認しよう!』


 女はひとまず進化の為に、拠点にしている岩場に戻る事にした。

 

 岩場に戻ってきた女は、まず、危険察知を使い周囲に敵意を持つ生物がいないか確認をした、そして、危険がないことか確かめた後、地面に穴を掘り穴の周りを石で囲んで簡易的なシェルターを作った。

 シェルターといっても女より大きい生物から見れば、小さい穴の周りに小石で囲んで積まれているだけのただの穴にしか見えない。

 それでも女にとっては、少ない筋力のステータスで頑張って引きずって持ってきた石を囲む様に積み上げて作った立派なシェルターなのだ。


 『よし、もしもの時用のシェルターもできたしこれで安心して進化できる! それじゃあ早速、ステータス!』

 

 

 名前 なし

 性別 なし

 種族 ベビーアメーバ

 状態 精神疲労

 Lv 5/5 UP !! 【進化可能!】

 経験値 32/32

 ランク F

 


 女はステータスを表示して進化可能の表示を見ながら進化するという意志をステータスに示した。


 ピコーン【名前なしが進化の意志を示しています本当に進化しますか?】

 

               YES/No


 突然、女の精神に今までレベルアップやスキル取得の時に聞いていた声が聞こえた。


 『なるほどね、進化する時の最終確認にメッセージが出るんだ、なんか、本当にゲームみたいなシステムだなぁ〜、よし、これからはこの声をシステムの声って呼ぼう、まあ、それはさておき、まずは進化しないとね! もちろん、YES!!』


 

 ピコーン【名前なしが進化の意志を示しました、……進化を一時停止します、進化する為には固有名称を決めてください】


 

 女が進化をしようとしたら、システムの声は進化を一時停止して固有名称を決めるように言い出した、そう、つまりは名前を決める時が来たのだ。


 『固有名称、名前か、そういえばこの世界に来てから生きるための行動ばかりで、名前を考えるのを忘れてたっけ、まあ、名前なんて言っても昔の名前なんて覚えてないし新しく考えないといけないんだけど、う〜ん、何かいい名前ないかなぁ〜、』


 女は、新しい自分の名前を考えたが、なかなかいい名前が決まらない、これはどうしたものかと頭を悩ませていた。


 『う〜ん、せっかく異世界に来たんだから異世界らしい名前がいいかな? それとも日本の名前がいいかな? う〜ん、迷うなぁ〜、……そうだ! なんてどうだろう、うん! いい感じの名前だ! よし私の名前は澪にしよう!』


 女は自分の名前を今この時から澪にした、するとまたシステムの声が聞こえてきた。



 ピコーン【名前なしの固有名称が澪に変わりました、おめでとうございます】



 システムの声は女の名前が決まったとこを祝い、ステータスの名前の欄が【なし】から、【澪】に変更されていた、これにより女はこれから異世界で澪として生きていくことになった。


 『えへへ、澪か、我ながらなかなかいい名前を考えたなぁ〜、よし! これからは私は澪だ! やっぱり名前があるのっていいね!』


 澪は自分の考えた名前を何度も呟きながら嬉しそうにしている。


 『さて、いい名前も決まったことだし、これでいい気分で進化できそうだよ!』


 澪はさっそく、もう一度システムの声に進化することを告げた、するとさっき聞いたメッセージとは少し違うメッセージが流れてきた。



 ピコーン【澪が再度、進化の意志を示しました、澪が進化可能な分岐先を表示します】



 システムの声は澪が進化の意志を示したことで、先ほどは現れなかった進化の分岐先というものを表示してきたのだ。


 『えっ、分岐? どういうこと? 進化って一つじゃないの? まさか複数の中から私が選んで進化するの?』


 澪は少しの間戸惑ったがすぐに冷静になりシステムが表示した複数の進化先を確認しだした。

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