第5話 苦労の進化!
名前 なし
性別 なし
種族 ベビーアメーバ
状態 精神疲労
Lv 4/5 UP !!
経験値 14/25
ランク F
HP 2/5 → 2/14 New
MP 2/2 → 2/12 New
筋力 1 → 5 New
魔力 2 → 8 New
防御 2 → 6 New
敏捷 1 → 7 New
器用 1 → 8 New
幸運 3 → 10 New
【固有スキル】
《這うLv7→Lv10 New》→《器用Lv1 New》
《自動再生Lv1》
《消化Lv5→Lv10 New》→《吸収Lv1 New》
《食欲Lv5→Lv10 New》→《大食いLv1 New》
《増殖Lv1》
【通常スキル】
《危険察知Lv4→Lv5 New》
《HP自動回復Lv1 New》《粘着Lv1 New》
【耐性スキル】
《精神耐性Lv4→Lv6 New》《恐怖耐性Lv1 New》
《痛覚耐性Lv1 New》
【称号】
《異世界転生》《人外転生》
《性別を超えし者》《最弱魔物w→最弱魔物 New》
《共喰い》《大食い》《下克上 New》
『うわ、なんかすごいステータスが変化してるレベルもスキルも上がってるしスキルも称号も増えてる』
女はステータスを見てかなり驚いた、無理もないたった一度の戦闘でレベルもスキルも全部が上がったり増えたりしたのだ。
中にはスキルが進化した物まである、女は今回戦ったミミズをただのミミズと思っているが異世界にただのミミズなんてものは存在しない、あのミミズはジャイアントアースワームと言う巨大なワームの幼体で成体になると全長40mにもなる魔物なのだ。
女は自分が倒したミミズが魔物だと知らずに戦い倒していたのだ。
『なんかこれだけスキルが変わったり増えたりしたら詳細が知りたいけど、まだそういうスキルがないんだよね、もう見て推測するしかないか、え〜っと、【固有スキル】は這うが器用に消化が吸収で食欲が大食いか、まあ、今回の戦いを考えれば当然か、まさかわたしもあんな倒し方するとは始めは思わなかったもんね』
そう、女はワームを倒す方法として戦闘スキルの無い今の状況では勝ち目がないと判断し今あるスキルを使い一か八かの特攻を仕掛けたのだ。
女はまずワームの前に現れてワームにわざと食べられた、そしてワームに食べられた女は体内からワームをスキル食欲と消化をフルに使い食べ続けたのだ、もちろんワームに食べられたと言うことは女もワームに消化されていると言うことだ、つまり女がワームを食い殺すのが先かワームが女を消化するのが先かの勝負をしたのだ。
まあ、結果として女が先にワームを食い殺して勝ったのだが女も食べながら負傷していた、女がワーム内に居続けられたのは精神耐性のレベルが上がったおかげだし、途中で死にかけても動けたのは新しく覚えた恐怖耐性のおかげだ、それに消化や食欲も食べている途中にスキルレベルが上がったおかげで途中から食べる速度が上がった、そして最後にHP自動回復だ、これのおかげでワームに消化され少ないHPが減っていく恐怖から打ち勝つことが出来た。
『いや〜、今回は本当に勝てるかわからない恐ろしい戦いだった、でも結果的にレベルが上がってスキルも強くなったんだから結果オーライだよね、よし! この調子であと1レベル上げよう! そうすればようやく進化して今よりも強くなれる!』
女は残り1レベルを目指して気合いを入れ新しい敵を探そうとした、だが、女はワームと戦ったばかりでHPの消費が激しく残りHPが残り2しかないこともあり、まともに動けなかった。
『このままさっきのミミズみたいなやつを見つけて戦っても、さっきと同じ戦法は使えないしミミズより強い奴にあったら即死するよね、やっぱりここはおとなしくHPが回復してから新しい敵を見つけに行こう』
女はこのまま敵を見つけにいくのを諦めて岩場に隠れてHPの回復をする事にした。
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HPの回復の為に岩場に隠れて数時間が経った、太陽はすでに空の一番上まで昇っている。
女は岩場に隠れてからHPが回復するまで新しい敵が来ないかを警戒し、範囲の広がった危険察知を使い周りの敵意のある気配を探っていたがそれらしい気配は無かった、そうこうしているうちに女はようやくHPの回復が終わったので、敵を探すために岩場から離れた。
あたりに敵がいないことはスキルでわかっていたので探索範囲を広げて岩場を中心として辺りを探してみる事にした。
『う〜ん、どこにもそれらしいのがいないなぁ〜、もしかしてあのミミズしかあのあたりにはいなかったのかな? でもこんな森の中にあのミミズだけって流石にありえないよね?』
女は森の生態系に少し疑問を持ったが答えは出ず、とにかく微生物以外の生き物を探す事にした。
女が生き物を探し始めて30分ほど経った頃、岩場から2km程離れた地点で危険察知が反応した。
女は急いで向かうと、そこには毒々しい色をした芋虫がいたのだ、芋虫は女に気付いてはおらず忙しそうに落ちている緑の葉を食べている最中だった。
女はミミズの次は芋虫であることに辟易したが、それでも倒す考えは無くならなかった、女は芋虫に気づかれないように芋虫の後ろに周りゆっくりと近づいていく。
女はミミズを倒しレベルを上げたとはいえまだ攻撃スキルを覚えていないので正面からの戦いは特攻意外に出来ないのだ。
女はスキル器用を使いゆっくりと音を立てずに後ろから近づいて行き、そしてスキル粘着を使って芋虫から離れないように覆い被さりくっついた、芋虫は自分にくっついたものを落とそうとして
そして芋虫に覆い被さった女は、芋虫をゆっくりとスキル吸収で捕食していった、芋虫を吸収している間何故かHPがじわじわと減っていったので疑問に思ったがすぐに捕食している芋虫が見た目通りに毒を持っていることに気づいた。
『あ!! この芋虫見た目が毒虫っぽいと思ったらやっぱり毒持ってたんだ、HPがどんどん減ってく! HPが全部無くなる前に早く吸収し終わらないと!!』
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数分後、芋虫は力無く項垂れていた。
女は急いで抵抗する芋虫を吸収して何とか芋虫のHPを削りきり倒したのだ、そしてようやく倒し終えた芋虫は、見るも無惨なとても普通なら直視などできないドロドロの見た目になって、いま女の側に転がっている、流石に毒を持っている虫を全部食べる気は無いようだ。
『何とか倒せた! まさか見た目通りに毒を持っているなんてね、まあ、毒を持っていても周りに他に何も居なかったから結局はこの芋虫を倒すしか無かったんだけどね、まあ、それはともかくこれでようやくレベルが上がって進化できるはず! ここまで短いようで長かった気がする、それでもこれで念願の進化だと思うと苦労した甲斐があったよ! それじゃあさっそく、ステータス!』
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