第78話

その後すぐに凜太郎からミサの携帯に電話がきて、迎えに来ているからこいという事だった。



「シンコちゃん、なんか凜にいが迎えきてくれてるみたい」



そう少し嬉しそうにするミサはさっきの美しさではなく、可愛らしさがありきっとこれがありのままのミサの表情なのだと思った。



「相変わらず、心配性な奴だなー」



俺がそう言うとミサが笑って。



「凜にいはそこも含めて素敵なんだよ」



なんて、嬉しそうに言われたもんだから俺は何にも言えなかった、いや何も言わなかった。




「シンコちゃん、なんでニヤニヤしてるの?」



ニヤニヤしたつもりはないが、顔が緩んでいたらしい。


それにしても、ニヤニヤしてるのって嫌そうに聞くコイツはなんなの?


俺はお前と凜太郎の話を聞いて微笑んだって言うのに。

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