第77話
煩く喋る声やキャッチをする為に甘い声。
ミサが通っている瞬間だけその全ての声が消えた気がした。
誰もがミサだけを見つめた。
シンっと、この夜が静まるのを俺は初めて見た。
コツン、コツン、コツン
ゆったりと、静かなミサのヒールの音が響く。
そしてその場を歩ききって人々がいなくなる方まで行った頃、後ろが一気に騒がしくなったのが聞こえた。
それがそこにいた人々のミサに対しての言葉だという事は聞き耳をたてなくともわかっていた事だった。
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