第37話

「てか、髪色ミルクティーブラウンでいいの?」



「あーうん、それが一番綺麗だって評判だったし、最後の方はずっとその髪色だったし」



結構明るめの色だけど、私の顔立ちにはよく似合っていた。




「髪染めた後、エクステもつけんだろ?

あの頃と同じくらいの長さでいいか?」



「うん、お願いします」



「了解」



「じゃあ寝ててもいいぞ」




そう言って、シンコちゃんは鏡越しに優しく笑った。



シンコちゃんのこういうところが好きだ。

私が何故こっちの世界に戻るかはきっと簡単に凜にいに聞いてるだろうから普通ならすぐ聞きたいところだろうが、それを聞かないでくれる。

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