第36話

私は死にもの狂いで稼ぐためにあの世界に入ったので他の事を考える暇もなく生きていたけど。



銀ちゃんは、やはり少し甘く。

凜にいを私に紹介してくれたり、シンコちゃんの事も店の事も元々は銀ちゃんが全てやってくれていたんだ。それに、時期も銀ちゃんと出会ったのは小学6年の冬だったが、一応小学校だけは出ておいた方が良いということで仕事は卒業してからだったし。



まあ、そんなこんながあり、今の私がいる。




「銀之助は今回の事知ってるのか?」



髪を染め始めるシンコちゃんは私にそう聞いた。



「うん、一応、メール入れといたけど。

まあ凜にいが連絡してるだろうけどね」



「ふーん、まあアイツとは借金も終わったんだし、今は何の関係もねえからな」



「そう言うならシンコちゃんだって元部下で今は関係ないんじゃないの?」



「それ以前に俺は幼馴染なの」




わかる?っと言って小馬鹿にした笑いが少しむかついた。

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