第35話

銀ちゃんは、私を売るのでなく、自分で稼ぐという方法を提案した。



その頃まだ幼いといえ、私は人よりも昔から苦労していて大人びていたので自分の状況を理解していた。



だから、銀ちゃんの提案を飲み込み私はこの世界に入った。




まあ、実際は銀ちゃんの方がたちが悪いんだけどね。

甘い天使の顔を見せてきちんと払わせる。

きっちりと、払わせて、それだけでなく彼への感謝を忘れさせずに生きさせるという天性のモノを持っているから。




だから、実際銀ちゃんの支店は右肩上がりなのに、銀ちゃんを慕う者が多いという奇跡の闇金と言われている。

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