第31話
「久々だな、ミサ」
「シンコちゃん。何度も言うけど私は美咲。そこで切るとミサって名前みたいじゃない」
「てめーもじゃあそのシンコちゃんっての直せよ、俺は信己-ノブキ-。
つーか己をこって読む方が名前なら珍しいんだからな」
「しょうがないじゃない、まだシンコちゃんと出会った時は中学1年になる時だもん。小学生となんら変わりない子供だったんだから」
「あー、そうだったな。
つってもそれトップシークレットだろ?」
シンコちゃんもとい、信己ちゃん。
彼は今は美容師だが元々闇金で働いていた過去があり、そっちの方面に知り合いが多いのだ。
私がまだあの頃幼い顔を隠すためには化粧という仮面が必要だった。
だが、普通の美容院ではすっぴんを見られれば幼さい顔故バレてしまう可能性があった為、彼が私の担当となったのだった。
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