第30話

学校へ行かないのなら鬘にする必要もないので地毛の色を変える為に美容院へ向かったんだ。



勿論普段から行っているところではなく、あの時代に通っていた店へ行った。




……もう2年も行ってない。

だけど、シンコちゃんとは時々連絡を取っているから問題はない。




まだ10:30。

この時間にそういう女の子たちを専門に扱う美容院は開いてない時間。



だけどシンコちゃんに前もって連絡済みだからそれは大丈夫であった。





ガチャ



お店のドアを開けると、そこに待っていたのは派手なスーツのスラッとした美形のハゲっと、おっと口が滑った。


美形の坊主。いやスキンヘッド?



まあ、とりあえず、綺麗に光る頭のシンコちゃんが迎えてくれた。

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