第32話
うちのお店はメイクも髪も全部専用の美容院でやってもらわなければならないのがきまり。
やはり、自分のメイクよりも、専門知識のある人の方が輝かせる術が違うからだ。
だから、この店はボヌールの女の子専用の美容院なのだ。
まあ、私はシンコちゃんにしかやってもらってないけどね。
「髪色、今はこんな暗い色だったんだな」
「うん、高校生らしいでしょ?
黒に一番近い茶色なの」
「ああ、そうだな、きっと制服とか来てたら本当に高校生なんだろうな」
「何言ってんの?本当にってオカシイでしょ?私は正真正銘女子高生だよ」
そう私がいうとシンコちゃんは目じりを下げて笑った。
シンコちゃんは私の親が借金した闇金『梶木』働いていたので、全部知っている。
っていうか、実際は『梶木』の長男の梶木銀之助とシンコちゃんと凜にいは小学校からの旧友だからっという裏事情もあるんだけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます