第2話

―――あれから19年。












神流 啓人かんな けいと



26歳。



世界でも指折りの大企業の神流グループの御曹司って言うと体がいいが、用は神流グループ総帥は俺の親父。



俺は一人息子ってワケ。



神流グループは物流をはじめ飲食、医療関係も手広く展開している、まぁ何でも有りな企業だ。



親父の会社―――東京本社で働き初めて4年。



物流管理本部の部長という役席も与えてもらってる。







金はある。



親父譲りの長身。



ハーフだった母親の血を多く受け継いでるのか、ルックスにも困ってない。



オーダーメイドのスーツに、ブランド物の靴やバッグ。



車は高級外車で、



そんなんだから女にも困ってない。



望めば何でも手に入る。







でも




最近何となく





退屈

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