第90話
俺はまだまだガキだと、そう心から思った。
こんなにも、彼との差は大きくて。
そして彼にとっては、俺たちなんてライバルですらないという事が理解できてしまった。
「む、向こうに帰ってようか」
小さな声でヤスが言った。
その声が切なさを含んでいて、なんだかもっと心がぎゅっとした。
「うん」
唇を噛みしめて辛そうに言葉を放つのはユウノだった。
ああ、駄目だ。
お前らがそんな顔しないでよ。
俺の心も、もっと暗くなっちゃうじゃないか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます